結論: ベース価格は『最小構成』の価格にすぎない

メーカーが表示する「本体価格」は、多くの場合メモリ16GB・SSD500GBといった最小構成での価格です。 実際に購入する構成(メモリ32GB・SSD 1TB など)に合わせるとオプション代が加算され、 表示上の最安モデルが実支払額では中位〜下位に落ちることがあります。

なぜ逆転が起きるのか

主因は、メーカーごとに「最小構成」の定義が揃っていないためです。 同じGPUのモデルでも、あるメーカーはメモリ32GB標準・別のメーカーは16GB標準といった具合で、 32GBに揃えると後者に追加費用が発生します。SSD容量・電源容量・OSエディションでも同種のズレが起きます。

価格差を生む主な要素

  • メモリ標準容量(16GB / 32GB)と増設単価の差
  • SSD標準容量(500GB / 1TB / 2TB)と世代(Gen3 / Gen4 / Gen5)
  • 電源容量と電源グレード(Bronze / Gold など)
  • CPU世代・グレードのバンドル条件
  • ケース・冷却・静音パッケージの有無
  • OSエディション(Home / Pro)
  • 送料・延長保証・支払い手数料(本サイトの表示額には含めていません)

具体的な逆転シナリオ(A社 vs B社)

同じRTX 5070搭載モデルを、メモリ32GB・SSD 1TBで揃える場合の試算例です。数値は実際のBTOによくある構成差を元にした一般例で、特定メーカーの価格を保証するものではありません。

項目A社(ベース最安)B社(ベース+8千円)
ベース価格(標準構成)239,800円(16GB/500GB)247,800円(32GB/1TB)
メモリを32GBに増設+13,000円±0円
SSDを1TBに変更+8,000円±0円
実支払額(税込・送料別)260,800円247,800円(逆転)

ベース価格ではA社のほうが8,000円安く見えていたのが、同条件に揃えた後はB社のほうが13,000円安くなる、という逆転が起きます。 「なぜ起きるか」の答えはシンプルで、BTOのオプション差額は、メーカー卸値とは独立した戦略価格だからです。 標準16GBのA社はメモリ増設を稼ぎどころにしているのに対し、B社は標準32GBで他部分の価格で稼いでいる、という構造の違いが顕在化します。

逆転を見抜く4つのチェックポイント

  1. ベース構成のメモリ容量を確認: 16GB標準か32GB標準か。これが逆転の主因の7〜8割を占めます。
  2. SSD標準容量と世代: 500GB Gen3 標準か、1TB Gen4 標準かで差額が1万円近く変わります。
  3. 同GPU・同CPUで複数モデル並べる: 本体価格の並び順と、メモリ・SSDを揃えた後の並び順が同じか確認。
  4. 送料・支払い手数料: 国内BTOは1,320〜3,300円の送料、外資系は無料のことが多く、これで順位が入れ替わることがあります。

実際の比較ページでの見方

当サイトでは、希望するメモリ・SSDなどを指定すると、 その条件にぴったり合う構成を「条件一致」、一部異なるものを「近い構成」、 一部スペックが取得できていないものを「一部不明」として区別します。 オプションで目標スペックまで揃えた場合の差額も自動で加算するため、表示金額はカートに入れる直前の見込み額に近い値になります。

実支払額で並べ替えた例(メモリ32GB以上・20〜35万円帯)

実支払額で並べると順位が変わる例

メモリ32GB以上・実支払額20〜35万円に収まる構成を、安い順で抜粋しました。

メーカーモデル実支払額(税込・送料別)
FRONTIERFRGAMB550/M0109/NTK
Ryzen 7 5700X / メモリ32GB / SSD1TB
¥204,800
FRONTIERFRGHLB550/WS0402/NTK
Ryzen 7 5700X / メモリ32GB / SSD1TB
¥205,800
FRONTIERFRGKB550/WS0324/NTK
Ryzen 7 5700X / メモリ32GB / SSD1TB
¥208,800
OZgaming【Z1series】Core Ultra 5 225F・RTX3050
Core Ultra 5 225F / メモリ32GB / SSD1TB
¥209,800
STORMFK2-75FG56
Ryzen 5 7500F / メモリ32GB / SSD1TB
¥212,800

編集部の見方

この逆転現象は「メーカーが悪い」「値付けが不誠実」という話ではなく、BTOというビジネスモデル特有の構造です。 メーカー側も「最小構成の目玉価格」でクリックを集め、実際にはオプション差額で採算を取る、というのが合理的な販売戦略として成立しています。

買う側がやるべきことは「ベース最安で選ばない」「必ず同条件で並べ直す」の2つだけです。 これを徹底すると、同じ25万円の予算でもメモリ・SSDを多く積めるモデルにたどり着けることが多く、編集部の体感で年間セール時は1〜3万円、通常期でも5千〜1.5万円の差が付きます。

注意点

  • 実支払額は税込・送料別です。送料・延長保証・支払い手数料は別途かかる場合があります。
  • 表示順は実支払額と一致度に基づき、広告収益による優遇は行っていません。
  • 在庫や構成はメーカー側で予告なく変更されます。購入直前に必ずメーカー公式で最終価格を確認してください。

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